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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報
若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。
クリスマスローズの育て方 秋11月 November
マルチング
長野県や群馬県などの山間部では10月末頃から、平地でも11月末から12月には庭や家の日陰に霜柱が立つ頃になります。
秋に鉢を緩めた株や新しく地植えしたクリスマスローズの株は、まだ十分に根が張れていず霜柱のために土から根が浮き上がってくることが多く見られます。
庭植えの株などには周囲に藁やバーク、落葉樹の落ち葉などでマルチングをすると花株の蕾を凍害から守ることが可能です。
注意点としてマルチングをする場合には前年や春に出て枯れた葉などを切り取り株基を清潔にしておきます。
11月末頃には稲わらやバーク、落ち葉などを株基の周囲に重ねて敷きますと強風の吹くところなどでは花芽を守り、霜などのために根が浮き上がったりせず株を過ごさせることが出来ます。
雪が多く降る地域でしたら夏に使ったよしずなどで吹き付けてくる北風や雪を除けるようにしても良いでしょう。
太陽の光に十分当てる
11月の最高気温は東京周辺で摂氏17度くらい、最低気温が7度位になり平均気温が15度程度となります。
初冬の季節は晴れの日が多くなりますのでクリスマスローズの軸基に発生した花芽に十分な日光を当てるようにします。
11月半ば頃になると夏に出来た花芽が膨らんでくる。
秋から冬、そして春 初夏までの肥料
開花が予定される株などでは肥料切れの無いように、リン成分の多い山形(5:10:5)の緩行性の肥料か液肥を定期的に翌年の5月末頃まで与え続けます。
今年の春に芽生えて9pから12pくらいのポットに入っている小さな苗でしたら、窒素・リン・カリ肥料が等分に入っている液肥か緩行性(IB化成肥料)の肥料を与えます。
秋から冬、そして春 庭植え株の肥料
庭植えのクリスマスローズなら11月末から12月頃に、寒肥として鶏糞や燐肥(P印)を多く含んだ有機肥料を株の周り(40センチ前後)に溝を掘り施肥し土をかぶせる。
庭にクリスマスローズを植えた場合には化成肥料を与えるのは避け有機肥料を与えるようにしましょう。
化成肥料は庭土の劣化を起こさせます。
クリスマスローズを栽培する肥料について
11月 播種した種の様子
9月から10月に播種したクリスマスローズの種子も11月末から12月始め頃には苗床の中で数センチは根を出している頃で、苗立ち枯れ病や灰色カビ病の予防のために定期的な殺菌剤の散布は欠かせません。
3週間に1回は表土が白く乾いた時点でベンレートやロブラールなどの殺菌剤を表土が濡れるまで散布をします。また用土の加湿・乾燥には十分に注意してください。
ヘレボルス原種の様子
寒さもきつくなる11月から12月になると、小さな苗や開花株などヘレボルスの原種たちは春に発生した葉を茶色に枯らしはじめますが
気温の低下から植物の体を守るためですので全く心配はありません
。
これらは特に無茎種のアトロルーベンスやトルカータスなど内陸性のヘレボルスなどでは顕著に見られます。
赤く枯れたように見えても地下にある根は春に咲く花を作ろうと活動しています。
今年の1月に発芽した苗の様子
1月から2月にかけて発芽した苗を3月にポット上げし秋にポットを緩めて施肥をしたクリスマスローズの苗。
新しい葉の発生が多くなり灰カビ病発生が出てきますので殺菌剤の散布が必要です。
ハイブリッドの苗は原種のアトロルーベンス・トルカータスなどの苗とは異なり春だけでなく秋にも葉を発生させます。
春に発芽した有茎種アゥグチフォリウスの苗。
植え替えを済ませた苗。口径75ミリポットから11.5ミリポットに植え替え。
冬から春にかけての水やり
11月頃から空っ風の吹く頃は空気の乾燥した季節になりますので鉢植え用土の乾燥には十分に注意し水を与えるときには鉢底から水が滴るように与えてください。
11月頃からの寒い冬の季節に水を与える時間は午前中
とし乾きの遅い鉢は2〜3日に1回とか工夫する。
病害虫
11月になるころには害虫の被害も少なくなってきます。
しかし暖冬気味の冬が多くなり都会地などではアブラムシなどがクリスマスローズの
蕾の中などで越冬
していますので、蕾などにアブラムシが進入していないかをチェックするようにします。
この時期にはまだダニやスリップスなどは活動し、庭植えなどのクリスマスローズではヨトウムシなどの被害を受けることがあるため、粒剤の浸透移行性殺虫剤オルトラン・オンコルなどの散布は必要です。
秋に発生する葉に現れたブラックデスの症状とハダニの被害葉。
クリスマスローズの古葉切り
開花株・開花が予定されるクリスマスローズは11月下旬から12月始めにかけて、春に発生した古葉を軸基から5〜6センチほど残して切り取ります。
無茎種の原種やガーデンハイブリッドは古葉切りを行うことが出来ますが、
有茎種のリビダス・フェチダス・アーグチフォリウスやその交雑種・並びに中間種といわれるニゲルの株には古葉切りは必要ありません。
有茎種は枯れた葉・茶色く変色し枯れた葉のみを切り取ります。
特に葉などが見苦しくなく葉数が少ない場合には古葉切りは必要有りません。
またこれらの有茎種とその交雑種は翌年になり花が咲き終わった後、新芽が十分に伸びてから古い茎そのものを基から切り取ります。
古葉切りの作業は株の間の
空気の流通、灰色カビ病・立ち枯れ病などの病気からの株の保護
、古く堅くなった葉から
新葉や花茎、蕾を傷つけないための保護
、
株基に日光を当て丈夫な茎を発生させ
素直に花茎を立てるために行います。
雨などの日は避け晴れた日に古葉切りを行い、切り口から病原菌が侵入しないよう早く乾燥するようにします。
クリスマスローズの古くなった葉を切り取るハサミなどの器具は、一株ごとに第3リン酸ナトリウムの飽和液に20分くらい浸しハサミを消毒をしてウィルス(ブラックデスなど)の伝播をさせないようにしてください。
ハサミを火であぶると鈍ってしまい切れにくくなりますのでご注意ください。
第3リン酸ナトリウム溶液の作り方
約500グラムの第3リン酸ナトリウムの粉末と5リットルの水が入る広口瓶を用意します。
広口瓶に500グラムの薬剤を投入し約40度くらいの温水に溶かし、まる一昼夜置きハサミなどの器具の消毒に使います。あるいは100グラムごとに1リットルの温水に溶かして使用する。
ハサミなどの器具は使用後10分程度溶液に浸けてから、ハサミについたであろうウィルスの活性を無くした上で水洗いし再度使用します。
飽和状態のためにビンの底には薬剤が沈殿していますので、水が少なくなりましたら新しく水を加え薬剤を溶かしそのまま使い切ります。
薬液が汚れてしまいましてもウィルスの活性を無くす効果は変わりません。
第三リン酸ナトリウムはウィルスを殺すためではなく、あくまでクリスマスローズの体内にあるウィルスの活性を無くすための薬剤です。
古葉切りのタイミング
前年の春に花を開かせたクリスマスローズの鉢植えや庭植えの株は、11月末から12月頃になりますと夏に出来た花芽が成長し茎を伸ばす準備をしてきます。
春から夏にかけての葉茎は立てに立っていますが
蕾の生育とともに葉茎を外側に倒れ(画像参照)
てきます。
これは蕾をつけた茎が立ち上がろうとして古葉を倒すためです。
このタイミングで晴れて空気の乾いた日に地際から5センチ位の部分で前年の秋から春に出た古葉を切り取ります。
クリスマスローズ 庭植えの準備
翌春にクリスマスローズを庭に植えこむ準備をしましょう。
買ってきたクリスマスローズの苗や開花株を庭に植えこむには前年の秋に準備をします。
庭に生えている雑草を取り去り、深さ30〜40センチほど掘り下げ発酵済みの堆肥や鶏糞を鋤混んでおくようにします。
クリスマスローズの狂い咲き
ガーデンハイブリッド・原種の区別無く11月末に狂い咲きの花が発生してきます。
狂い咲きした
花は色・形共に本来の発現は有りません
ので、茎の基から切りとってしまい株のエネルギーを充実させるようにします。
花粉の固まりに比べ花の形が大きくなり崩れている。
この蕾の本来の色は黒だが11月初旬に狂い咲きをした花弁の色は内側が赤で外弁の色はベィンの入った薄いグリーンになってきている。
狂い咲きの茎を切り取るには、カッターナイフの刃を一株ごとに二枚程度折って使うとウィルス性の病害を防ぐことが可能です。
クリスマスローズの花の色と低温
クリスマスローズの狂い咲きの花と関係してくるが、クリスマスローズの花は十分な低温に株全体があたり株そのものが充実してから美しい花を咲かせてくれます。
特にブルーブラック・パープル・赤やイエローの花は十分な低温にあたり、気温のゆっくりとした上昇の中で最も美しい色を表します。
東北南部以南では家などの中に取り込まず出来る限り
外気温のなかで霜に当てる
ようにします。
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