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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報
若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。
クリスマスローズの育て方 夏8月 August
真夏の水やりと日よけ
猛暑に湿度が高く気温が摂氏30度を超える日が続く8月になると、ヨーロッパの湿度が低く涼しい気候の環境で生まれたクリスマスローズにとって、日本の夏は生育に最も厳しく苦しい毎日になります。
6月以後の夏の作業としては特に変わったことはありませんが
鉢植えクリスマスローズの水やり時間
を選ぶことが必要です。
たとえ日陰に避難している株でも、湿度が高く日中30数度の気温に晒されるヨーロッパ生まれの涼しい環境を好むクリスマスローズの生育には困難がつきまといますので、日が陰ってきた頃の午後4時以降に鉢底から水が抜け出るくらい与え、十分に
鉢土の温度を下げ
植物が生育しやすくします。
6月から日よけにかけたよしずや日陰を作るための遮光ネットも、
夏至を過ぎた7月から8月にかけて日射の角度も変わってきますので少しずつ移動し日中十分な日陰が出来る
ようにします。
遮光ネットを張る高さは少なくとも地上から2メートル前後に設置し遮光ネットの下の風通しをよくすることが大切です。
水やりは害虫やダニの被害から植物を守るためにも、葉の表面だけでなく裏側からも水をかけ
害虫やダニなどを水の力で落とす
ようにします。
クリスマスローズの花芽形成
クリスマスローズの苗も発芽から二年目を迎えて平均的な育て方をしていますと、来年の春に咲く花芽を作る作業に入ってきます。
7月から8月・9月にかけてがヘレボルスの花芽形成時期と考えられていて、長く栽培している株などでは茎の基に小さな米粒のような花芽が出来ています。
鉢を極端な乾燥状態にしないように夏の水やりは鉢の底から抜け出るまで十分に与えます。
夏から秋の台風対策と秋雨前線
8月から9月にかけて残暑が厳しい日本列島は秋雨と台風のシーズンに入ります。
クリスマスローズの株も花芽を形成し大きく成長した葉で作られたエネルギーを利用して花芽を大きくしていきますが、この葉が台風の強い風にあおられますと折られたりして十分な成長がしづらくなります。
鉢植えで育てているクリスマスローズは台風などの強風が当たらない場所に避難させたり、
風が当たらない場所に鉢を寄せ合って
台風の被害から逃れるようにします。
台風の強風で折られた茎の傷からの
軟腐病やベト病
などの病原菌の進入も心配されますので台風が去った後でダコニールなどの殺菌剤で病気予防をすると良いでしょう。
アゥグチフォリウス・リビダス・フェチダスなど有茎種の支柱立て
アーグチフォリウス・リビダス・フェチダスなどの年数がたった有茎種は鉢植え庭植えの区別無く支柱立て
をします。
台風の強風によって春から伸びて花芽の付いた株が倒されたり根本から折られたりすることがあります。
8月の害虫と病気 ダニと軟腐病
高温で空気の乾燥が続く夏の7月から8月9月はハダニが活発に動き回る季節です。
被害の初期には食害の後が見られることは少ないのですが、葉の表面をハダニが歩き回るのが見られ、クリスマスローズの葉の付け根に蜘蛛の巣状に糸を張ります。
また裏面などをよく見ますとダニの食害の跡やハダニそのものが見られます。
通常の殺虫剤ではダニは死にませんのでダニ専用の農薬
(ダニサラバ・ダニカット・粘着くん)
などのダニ専用の薬剤を交互に散布します。
ダニ剤にはダニの卵だけに効果がある農薬や成虫だけに効果があったり、また卵・幼虫・成虫の全てに効果がある農薬とかの種類がありますので説明書を参考にし使用します。
https://www.boujo.net/special/dani.html#daniBlockPat01
https://www.boujo.net/special/dani02.html#dani05
病気では
軟腐病
が出てきます。
白菜などの野菜などに多く出る病気ですがクリスマスローズにとっても非常に脅威があり、軟腐病にかかった株の基からは腐ったような匂いがして茎の基が溶けて白くなり、葉色の生気が無くなり葉や茎が茎の基から抜けてしまいます。
菌の繁殖した用土・鉢や用土などから漏れだした水などが感染源
になり、台風などの強風で出来た茎の傷口などから病原菌が植物体に進入します。
クリスマスローズの株を植え込むときに使用する用土が灌水などによって崩れて災いする場合も出てきます。
特に地植えの株などには十分に注意すると同時に、7月はもちろん8月から9月にはクリスマスローズの葉や根・茎に傷をつけて軟腐病の菌が侵入しないように注意します。
薬剤は抗生物質の
マイシン剤かキノンドー
などを予防的に規定に従って散布します。マイシン剤やキノンドーは予防的な効果はありますが、基本的に病気の出てしまった株を治療することは出来ませんので、7月から8月・9月頃の台風シーズン前に散布しておきます。
軟腐病が発生してから対処することを考えるより予防に重点を置くことを推奨します。
夏が終わる頃8月前後に上の写真のようにクリスマスローズの葉が湿り気を帯び茶色く変色する現象が見られることがあります。
灰色カビ病と間違えられることがありますが、真夏には灰色カビ病の菌の活動は弱まっていますので別の原因が考えられます。
多くの場合、根に異常が見られ鉢から抜き出してみますと鉢下部にサークリングした根が腐っている場合が見られます。
春、遅くに植え替えをした場合で十分に根をほぐさず大きな鉢に植え替えた場合。
根をほぐして植え替えしても、根の隙間に十分な用土が入っていず空間が作られ新根の成長が出来ない場合や、不適節な用土を使用したり過度の水やりによって土が乾かない場合が考えられます。
小さな苗などでは春に用土に元肥として混合した肥料成分が残っていたりする場合も出てきます。
クリスマスローズの葉がこのように茶色く変色した場合には、日陰で出来る限り潅水を慎重にし土を乾かし気味にし管理しますと新しい葉が発生してきますので、植え替え適期の10月頃に鉢から抜き出して新しい土で植え替えするようにします。
クリスマスローズの病気と害虫・予防と対策・病害虫防除所・ホームページと薬品
本州高冷地・雪国・北海道・苗のポット替え
本州の内陸部の長野県山岳部や東北地方などの雪国・また北海道などでは旧のお盆を過ぎた8月中頃には気温の低下がはやくなり秋も駆け足でやってきます。
本州内陸部や東北地方、北海道などは秋から冬の生育期間が短くなるため、8月中旬には苗のポット替えを行い、
関東地方以南での平地では与えないようにしている肥料も与え始めます
。
東北・北海道などでは冬の訪れが早いため、気温が下がって寒気が厳しくなる前にクリスマスローズを出来る限り生育させるようにします。
雪国・北海道・東北地方・クリスマスローズの育て方
8月の末頃に一部のクリスマスローズ原種には葉が枯れてくるものもある
原種の一部には病害を受けたりして葉だけが枯れて来るものもあります。
画像は原種の開花株ですが8月下旬には葉を赤くし枯れています。
枯れた葉の基には来春に発生してくる葉芽や花芽が確認できます。
クリスマスローズはハダニの食害や病害を受けたり夏期によほどの強光線や高温を浴びなければ葉が枯れることはありません。
クリスマスローズの肥料
残暑が残っている9月半ば頃までは、苗・開花済みの花株とも6月から与えていなかった
肥料はもう暫くは与えません
。
東北地方や北海道をのぞき本州平地では9月下旬まで待ちます。
北海道や東北北部の地方では8月中旬頃から薄い液体肥料(花工場・ハイポネックス)を規定の濃度より薄めにして与え始めます。
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