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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

雪国・北海道・東北地方・クリスマスローズの育て方

北国 北海道 東北地方の栽培方法


ヨーロッパの内陸地帯を原産地とするヘレボルス属によって育種されてきたクリスマスローズガーデンハイブリットは、低温には強く暑さに弱いといわれ一般的に北海道・東北地方など北国での栽培は気温の高い地方と比較して楽だといわれています。
ある程度それは事実ですが、我々がクリスマスローズを栽培する日本列島は南北に長く平地は海岸地に偏り、山岳が多く地形も複雑を極め、冬の寒さ、夏の暑さも地域により大きく異なり日照時間・気温や湿度雨量など変化が非常に激しい複雑な地形と気象条件の国です。
また暑さだけではなく、特に富山県・長野県・福島県・新潟県・秋田県・青森県の日本海側の地域や山岳地帯では冬季の湿気をもっいた低温と降雪がクリスマスローズの栽培に大きく影響し、東北の太平洋側の青森県や岩手県、そして宮城県などでは夏期にオホーツク高気圧によってのやませが吹き低温をもたらせ、クリスマスローズの栽培管理には原産地とされる内陸性気候のヨーロッパの国々とは違い困難な部分が多々あります。
ここではビニールハウスなどの加温・防寒保護設備が無く、自然状態でクリスマスローズの栽培が困難な地域に住んでいる方々の、特に冬季のクリスマスローズ管理方法を紹介します。

北国でのクリスマスローズ種まきは
クリスマスローズの開花は太平洋側の無雪地帯とは異なり3〜4月頃から5月頃になりますので、種の採取は6月頃から7月にかけての初夏を過ぎクリスマスローズの株も充実したころになります。
種の採取方法は同じですが保存や播種の方法は若干異なってきます。
北海道や東北地方は気温の高い季節が短いためと採取時期が遅くなるためクリスマスローズの種の採取後は放置せず、出来る限り早い時期の採り蒔きか土中での保存をお勧めいたします。
クリスマスローズ(ヘレボルス属)の種の発芽には、湿度のある一定の高温の季節と低温の季節を与えなければ、種の休眠は破られず翌春の発芽が不可能になることが出てきます。
北海道・東北地方の夏は関東地方以南と比較し期間が短いため、種採取後の高温の期間を十分にとれないためですので、種を乾燥させたまま放置したりせずに早い時期の種まきをお勧めいたします。
最も注意しなければならないことは、冬季暖房をしている家の中などに種を蒔いた鉢などを長期に渡って入れますと、カビなどの繁殖がおき種を腐らせてしまうことがおきますので冬季の雪の中だからといって暖房をしている家の中での保存は禁物です。
種が蒔かれた鉢は雪が根雪になる頃までは雨などの当たらない空気の動く場所(縁の下など)に保存し、根雪になった頃改めて屋外の雪の中に保存します。
方法は、雪解け水が種を蒔いた鉢を洗い常に湿った状態にしないため、クリスマスローズの種を蒔いた鉢の下に苗トレーなどを逆さまにして置き、その上に種を蒔いたポットを置きます鉢が春の雪解け水に晒されず適度の湿度と温度を与えることが可能です。
外気の気温は摂氏マイナス10度20度となっていても、雪の中の温度は零度以上に低くならず湿度も適度にあり種を腐らす心配も非常に少なくなります

北海道・クリスマスローズの植え替えと肥料・土は 発芽苗の植え替え
3月から4月にかけて発芽したクリスマスローズの苗は、通常と同様本葉1枚程度が展開した頃7.5センチ通常の深さのビニールポットに植え替えをします。
市販されている苗のポットは通常9センチが多いのですが、北海道などでは次の植え替えまでの期間が短いため根の発達が少ないため土の量が少ないビニールポット(7.5センチ)を使います。
苗の二回目の植え替えは8月中旬頃に口径10センチ前後の鉢に植え替えますが、育ちの悪い苗は翌年の春4月始め頃に行います。

開花株、それと同様な株の植え替えと株分け
開花株や比較的大きくなった苗の植え替えは、降雪の心配が少なくなり最低気温が摂氏零度以下にならない時期がきた頃、ちょうど3月下旬から4月頃に行います。
株分けは関東地方以南の無雪地帯では秋10月過ぎに行いますが、北海道などではクリスマスローズの生育が旺盛になり始める3月〜4月頃に行うようにします。

冬季の保護
積雪の多い地域では雪よけをし、株を覆うように竹などで作った傘を株にかけ雪を積もらせ、その傘の中でクリスマスローズの株を保護する。
また冬季の地植えクリスマスローズは土が凍る期間が長いため、葉をあえて切らずにおき比較的固い落ち葉などを株の周囲に集めてマルチングをすると良い。
苗や開花が予定される株は暖房をしている室内には決して入れず、玄関フードなどの暖房を入れていない場所に置くようにする。

古葉切り
暖地で、通常12月に行われるクリスマスローズガーデンハイブリットの古葉切りは特に必要有りません。
冬季の期間中は花芽を凍傷などから守るために春秋に発生した葉は残すようにし、古葉切りは雪解け時に立ち上がってくる花芽の邪魔をする前年の葉だけを切り取る。

肥料に関して
肥料は夏の間でも薄い液肥(5:10:5・リン成分の多い肥料)などを2000倍程度に希釈し、週に1回程度定期的に与える事も出来るが、厳冬期は休眠状態になるため特に必要はない。

クリスマスローズを栽培する土
クリスマスローズを栽培する主要な土は赤玉土を使用することが多いのですが、冬季の厳しい凍てつきの期間が長く赤玉土では崩れやすいため軽石の分量を多くするか地元で産出する団粒化している土でも良い。

東北地方・クリスマスローズの植え替えと肥料・土
北海道と同様、冬季の気温は低い地方が多く、山間部と海の周辺では日照気温・積雪・湿度ともかなり異なってきますのでそれに応じた工夫が必要です。
また5月から6月にかけて日本海側で低気圧が発生した時など、太平洋側からの高気圧から吹き込む熱い風によってフェーン現象が起き、気温が異常に高温になるため冬季や春と同様、夏の季節も注意しなければなりません。

クリスマスローズを育てる園芸用土 種類と用途

クリスマスローズの土考察
土に関しては通常使うハイブリットの用土と同じでも良いが、夏期の高温・冬季に日照が少ないだけに土が乾燥しやすくまた根の発育にも効果がある軽石・鹿沼土を配合し水はけに十分注意する。
どこの地域にも言えることですが、ピートモスは高温多湿の地域では腐りやすく根腐れなどの悪影響が出やすいため使用は避けた方が良い。

クリスマスローズの置き場所
冬季の強い北風や雪を避けられるような場所が望ましい。それらが望めない場合には開花の見込める鉢植え株などは根雪になる頃から雪に埋もれさせ越冬させる。
方法は苗トレーなどを鉢の下に敷き、春の雪解け水がトレーの下を流れるような工夫をして根腐れさせないような注意が必要です。
早く花芽や新しく出てきている葉は雪で腐らないような工夫ををします。
直接雪がクリスマスローズの葉や花芽に触れないよう竹などで編んだ傘(株に直接雪が触れないように出来るものなど)などで覆います。

クリスマスローズの植え替え
開花が見込める株などの場合には3月から4月にかけてか8月中下旬のお盆過ぎから9月の彼岸頃までに行う。

夏の水やり
6月から8月、高温の期間が長くつづく頃の水やりは、午後4時以後に鉢の底から十分に水が流れるように与え鉢の温度を下げるようにする。
夜間の鉢土温度を下げるようにし
鉢の周囲も気化熱を利用し気温の低下と空気の流通をはかる。

クリスマスローズの肥料
肥料は通常のやり方で良いが冬季の生育が少ないので、秋の肥料はTシャツ一枚では寒くなった頃、出来る限り早めに与え始める。

 

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