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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

私の花時計 クリスマスローズとシャルウィダンス

クリスマスローズのニューウェーブ 新しい品種 シャルウィダンス

2001年頃のこと、花郷園の野口さんより送られてきた種子リストの中に通常のダブルとは全く違った品種のダブルが有りました。
そのリストの中からクリスマスローズの種子を数種類導入し数年後に花が咲いたのがこの花。
名前はヒデコートダブル、下の画像です。
ネットで検索してみるとイギリスのヒデコートマナーでダブルの実生株から出てきたとあるが、育種家ネッター・スタッタムの種から出てきたオリエンタリス系ダブルの花より交雑されて出来てきたダブルの花などを呼ぶようでした。
が、正直、花そのものはまずもって、お世辞にも綺麗とは言えない色形で、花色は濁った赤紫、そして画像のように濁った紫やピンクなどと鈍色の色で花弁は撚れて、しかし通常のダブルには無い蜜管が一つの個性を見せてくれている。ヒデコートダブル
しかし、今はまだダイヤモンドの原石。
地中から地上に現れたときの姿はタダの岩石、切られ磨かれて目にも眩しく多くの女性を虜にし耳元で髪に胸元を美しく飾る宝石に生まれ変わる。
このヒデコートダブルも年月をかけ磨かれていけば眩しいほどのクリスマスローズに生まれ変わる。
それには年月がかかる。
10数年という時間をかけて生まれてきたのが「シャルウィダンス」。
紳士淑女が舞踏会でドレスを揺らしワルツをタンゴを踊るように花弁が揺れます。
入手した種を蒔いてはみたが二年後にはどんな花がとそれほど期待はしていませんでした。
発芽から二年後、十分に期待したとおりの濁った花色で外弁そのものに、もとの萼片の緑が入って花弁の撚れも期待したように入っていました。

お世辞にも綺麗とは言えない花でしたが、ダブルの花の中心にある無いはずのネクタリー、多弁的に広がる外弁、それまでのクリスマスローズのダブルとは全く違っている個性的とでも特殊とでも言うような花。
そして花弁を立ち上げている茎は堅く引き締まり、ついでに花弁を支えている花首も硬く花の向きを横や上向きに咲いている。
それまでもクリスマスローズの育種では丸弁カップ咲きが美しいと評価は高かったのですがあまりにも均整がとれすぎてしまうと、育種の楽しみも花の個性も表現しずらくなって無個性ともなりかねませんし簡単にコピーできてしまう。
実際に市場には個性の全くないクリスマスローズの花があふれている。
ヨーロッパの国々ではシンメトリーの形がもてはやされています。
歴史的にヨーロッパのキリスト教会やベルサイユ宮殿などの建築物はもとより各国にある中世からの庭園などは正面から観察してみるとほとんどがシンメトリーの姿を見せてくれている。
クリスマスローズの新しい品種 オリジナル クリスマスローズ シャルウィダンス
東洋の果ての四つの島国、日本ではそれを崩した三角形に魅力を感じる人が多く古くからある寺や大名たちが作った庭には、自然の野山を習って見る位置を少しでも変えると全く違った見え方を表すものもある。





数世代かけての育種目的はもとからある花色の濁りを消すこと。
濁った緑の萼片を消すこと。
上に向いてくる花の個性を横下向きに変えること。
移入したヒデコートダブルには無い白の花を加えること。
雄しべ発生展開させるときの下向きを上に変えること。

F1ではもとのヒデコートダブルと大きくは変わらず、F2で白色の導入に成功。
F3で白の花に成功。

しかし、その時点で育種は中断してしまいました。

商品としての価値。
同一の個性を持たせることがどれほど難しいことか。
人間の欲望にクリスマスローズはおいそれとは叶えてくれません。
失敗作は多く、その次の段階に進められる株は年に数株、あとは土に埋もれて大地に帰っていかせるしか方法はありません。

シャルウィダンス 赤

整形のクリスマスローズの花がもてはやされる中、むしろそれを崩し花弁を踊らすことに集中して作り上げたのがシャルウィダンスのシリーズ。

貴婦人が白いドレスを滑らかすように、赤いドレスがワルツを踊るように華やかに、そして春風が軽やかに花弁を揺するイメージ。


そのクリスマスローズがシャルウィダンスシリーズです。

 

私の花時間 花といっしょにお庭散歩

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