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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

昔話 ザクロと鬼子母神

ペルシャから


写真は、遠い昔むかし砂漠のペルシャからシルクロードを旅しながら海を越えて日本にやってきた果物。

それはザクロ。

写真のザクロの樹齢は、ほぼ百年以上過ぎていて根元からはひこばえを沢山伸ばしている。
自分が子供の頃と比べると幹の太さはほとんど変わっていない。
数代前からいるザクロの木だが、その頃は東京でも純農村地帯。
数キロ先で手を振っているいる人が屋根に上ってみると肉眼で見られる時代、常磐線を走る汽車の煙も見られた。

夏は稲穂が緑に揺れアブラゼミはけたたましく夕暮れを告げて鳴く。

家の近くに龍慶禅寺という曹洞宗の禅寺がある。
家は真言宗だがその頃の龍慶禅寺は住職が近在の子供たちに習字を教えていて自分も正座して半紙に筆を載せていた。

4月8日。

50年ほど前まではお釈迦様の誕生日、灌仏会を祝って釈迦像に甘茶かけをした。
4月8日には龍慶禅寺で毎年縁日が開かれ楽しみも少ない農村の時代、かなり賑わっていたのを覚えている。

近在の農家や商家は野菜や米、花木、そして酒や甘酒などを寺の縁日で売るのが習わしだった。
たぶんザクロがやってきたいわれは祖父から聞きはぐったが、当時珍しかったザクロの木を入手するのはその縁日くらいしか当時はなかったようだ。

たぶん埼玉の川口安行あたりから来た植木屋が縁日に出していたのを買い求めて庭に植えたのかと思うのだが。

そのザクロだが、毎年秋に入ると庭師に枝をばっさばっさと無情にも切られてしまうため、秋に実を見られるのは10個程度。
それが今年は豊作。

何も夏の猛暑の加減ではない。
簡単に言うと秋に庭師が入らず枝を切られなかったため、たっぷりと赤い花を咲かせ赤い実をならせてくれただけ。

このザクロ、昔から不気味な話も伝わっている。

「昔々、インドの国に他人の赤子を何人も食らう女がいたそうだ。

その女に赤子を食われてしまった母親は嘆き悲しみ釈迦に訴えてみると、その赤子を食っている女の一番大切にしている子供を釈迦は隠してしまった。

女は子供を失った悲しみを悟り以後子供のかわりに釈迦からザクロを食うよういわれ、そして釈迦に帰依し安産と子供の守り神となり仏に仕えるようになったとさ」

ザクロは法華経の守護神とされ法華宗や日蓮宗で大切にされていて、東京では恐れ入谷の鬼子母神、雑司が谷の鬼子母神が有名だ。
ザクロにまつわる寺だから今でも縁日ではザクロの苗木も売っているかもしれない。

子供の頃、寝物語に祖母から聞いた昔話、この年になっても以外とまだ覚えている。
何となく、昔話のようになってしまったがこの秋は割れた皮から見える赤い果肉を今年も食らってみようと思う。

ついでだが2000年頃、ザクロの果肉や果汁にはエストロゲンという成分が含まれていて顔のシミやたるみの解決、美容に良いとか言われていたが市場に流通していたザクロジュースなどにはそのエストロゲンは含まれていなかったとのオチもある。

 

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