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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

スイセンガリルが咲いたので

クリスマスローズの古葉切りの開始時期

ガリルが咲くと古葉切り開始
12月に入り町の商店街にジングルベルが鳴り始めると何となく慌ただしさが感じられます。
子供の頃にはクリスマスとか正月などと言うと嬉しい気持ちが先に立ってくるのですが、最近では「あっ、また年を食うのか」と。

そんな暮れの慌ただしさの中、スイセンのガリルが真っ白な花を咲かせてくれています。
このブログでガリルのことは何度も取り上げています。
それはクリスマスローズの古葉切りがこのガリルの白い花が咲いてくるのを目安としているからです。
クリスマスローズの古葉切りは、正直なところクリスマスローズを栽培する人の考えや栽培環境によって替える。
必ず切らなければというものでもありません。
積雪でクリスマスローズの葉が押しつぶされるような地方でしたら、むしろそれが災いになる場合も出てくることがあります。
またクリスマスローズを生産している生産者、それを買いクリスマスローズの花を楽しむ趣味家。
それによってもだいぶ違います。

私のところでは基本的にクリスマスローズの古葉切りは全ての株に行う。
それは灰色カビ病や立ち枯れ病に罹りにくくするためと茎や花を傷をつけず自然に立ち上がらせるため。
卸や売店でクリスマスローズの古葉が花に傷を付けず売りやすくするため。
園芸本に書いているような空気とか病気とかだけの問題ではありません。
開花中には薬害を引き起こしてしまう事態が起きることから殺菌剤を散布できない。
そのために古葉切りはやらなくてはならない。

そして、あまり言われていませんが幾分か開花を早めることが可能になってくる。

様々な理由が挙げられます。

一部の原種トルカータスなどでは、もう少しすると葉が茶色になり枯れ始めてくる。枯れるということはすでにその葉の役割は終わっていることにつきます。
しかし多くのハイブリットはオリエンタリスの影響で簡単には茶色く枯れてはくれません。
翌年の秋まで葉が残っているのもあります。

さあ、どうしようか。
11月頃のクリスマスローズ
もし来春の開花が予定されていて鉢数が多くクリスマスローズの置き場所に不便をかこっているなら秋に出た新葉は残し、春以前に出た古葉は切った方がスペースの確保になります。
庭に植え込んでいてスペースが十分にとれるなら、軽く花芽が出るのを邪魔する古葉や古茎だけをチョッキンするのも良いでしょう。

ようは栽培環境によって作業は替える。

クリスマスローズの事ではありません。

面白い話に昔の盆栽界ですが「植物の葉の上から水をかけると水滴がレンズの役割をして葉焼けをおこすので夏は葉の上から水をかけるのは止めましょう」と。

こんな記事が次から次へと孫引きされ園芸雑誌などにあふれていました。
どなたかがそんな記事を園芸本に書いて植物への知識の無い自称研究家というライターによって次々とコピーされて雑誌などで当たり前のようになってしまいました。
コピーされているうちに本来の意味とは違った内容に書き換えられて流通することがままおきてきます。

30年ほど前に東京都の農業試験場に勤めていたサツキ盆栽のエキスパートが、それらの園芸本の記事のデマを盆栽専門誌で喝破したこともありました。

どんな植物でも生き物、栽培には失敗はつきもの。
クリスマスローズを数多く育てている方でしたら本を見たり聞くだけでなく自分の栽培環境では「実際はどうか」と試すのも良いかと思います。


 

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