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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

初冬 チベタヌスの花芽発見 そして半年前は

花芽


11月に入り今年もどうやらこうやら無事にチベタヌスも酷暑をやり過ごしたようで、ハウスの中ではチベタヌスの蕾が大きく膨らんできています。

10月になって気温が下がってきた頃からチベタヌスの葉も黄色く色づいてきて、今では葉は枯れて軸だけが残っています。
園芸店やホームセンターで販売されているチベタヌスのほとんどは中国からの根を切られての輸入苗です。
それらの株が生きていくための命綱とされている根が十分でないため一般的にチベタヌスを育てるにはかなり難しいところがあります。

国内で実生から育てられた苗ですと大切な根が切られていないため、株そのものの体力も十分に維持でき夏の酷暑でも栽培場所を選べば、そう枯らしたり腐らせてしまうことは無いかと思います。
この写真のチベタヌスも実生から10年。
だいぶ暑さには慣れてきたようで灌水と日よけを確実におこなっていると翌年の春には無事に花を迎えられます。

輸入苗でも根を切られていない。
あるいは根洗いされていなものでしたら腐らせたり枯らしたりということは少ないでしょうが、いかんせん日本の港湾や空港の検疫は厳しい。
土が付いていたり昆虫がへばり付いていたら、まず国内に持ち込むことは不可能。

たぶん世界一のしっかり者の検疫官で責任感は満載、外国では効果がある袖の下賄賂も効きません。
そんなことをする旅行者は日本の検疫で確実にお縄ちょうだいになってしまい人生を棒に振ることになること請け合い。

不埒なことをすると将来を台無しにするだけで無く大切なクリスマスローズさえも没収の憂き目になる。
島国ですから外国からやってくる植物や動物に付属して日本に菌や害虫などが入ってきたら目も当てられなくなってしまいます。
時々、新聞種になりますが狂牛病の騒ぎでも解るように厳しいのは当たり前。

だいぶ前は個人でクリスマスローズを輸入する人も業者だけといった具合でしたが、今ではアマチュアが円高を当てにして原種の株をバルカン半島まで出かけて掘ったり、クリスマスローズを買いに行く日本人の観光客はかの国にとっては最高に大切な大切なお客様、円やドルをしこたま落としてくれる上客と見なされている。

中途半端な根洗で空港の検疫に引っかかり没収のうえ焼却処分となったとの便りなどが届きます。
その逆に検疫をパスできるように丁寧に根洗されていると、今度は日本の高湿度と高温のためにクリスマスローズを腐らせてしまうことも起きてきてしまうでしょう。
ご注意ご注意。


半年前のチベタヌス。
梅雨時、雨雨降れふれの季節ですがどうもオホーツク高気圧が出しゃばっているようで爽やかな季節が続いています。
毎年のことになります。今年の夏は暑くなるかそれとも涼しい夏になるかなどと予想しているのですが当たるも八卦当たらぬも八卦というところです。

当然、春の花は終わっていますが緑色の葉だけはしっかりとついています。
ただ灰色カビ病にかかった葉がみすぼらしいところで、それ以外は順調に育っています。
鉢サイズは9寸。
年齢は数えで10歳。
美人そのものの淡いピンクの花を毎年見せてくれますが、お輿入れしたときは爪楊枝そのもの実生1年生の頃でした。


http://www.wakaizumi-farm.com/yomoyama-tibetanusu.html

ホームページやブログで何度となく書いてきました。
毎年チベタヌスの葉が秋10月頃になるまで残すようにすると翌年の花はまず心配ない。
このチベタヌスの花が2月に咲いてきてくれないと絹の花粉つけもおぼつかず種取りも台無しになってしまいます。

夏場は70パーセントの遮光ネットをビニールハウスに張り、その遮光下でチベタヌスは過ごしています。
感覚的に5割程度用土が乾いてきた頃、夕方鉢底から水がしたたるくらい与えている。
もちろん鉢の中には肥料成分はほとんど残ってはいないと思うが、自然界に自然にあるくらいの肥料成分が残っているでしょう。
残っているだろうと思っていても鉢に植えこまれたチベタヌスの生育にはまず影響が無い。

 

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