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クリスマスローズの育て方とガーデニング 花と園芸植物の販売情報

若泉ファームのサイトにようこそ。お届けするクリスマスローズは奇跡の花、ニゲルとチベタヌスの交配種「絹」、外覆輪のセミダブル「雅」、ホワイト糸ピコティ「FirstKiss」、グリーンピコティ「翡翠」、赤い雄しべをもつ「卑弥呼」、 第4のクリスマスローズジャンル「Shall We Dance」などオリジナル品種をネットショップにて販売していますのでご利用ください。

クリスマスローズのセミダブルを作ってみよう

育種


春の彼岸を迎える頃になると関東地方などではクリスマスローズの花シーズンもそろそろ終着駅に到着する頃になります。
春とは言え東北などの気温が低いところではこれからがクリスマスローズの花の季節、いまごろは溶け始めた雪の間から蕾が顔を出し始める頃。
雪解けと共に春は駆け足でやってきます。

桜色をしたセミダブルのクリスマスローズ。
幾つも咲き出しています。
このセミダブルはシングルとダブルの交配から生まれてきました。
しかしただ単にシングルとダブルを交配した種から生まれてきた花ではありません。
それを行っても植物は人間の欲望には簡単には答えてくれません。

セミダブルのクリスマスローズを作るには、まずは母親になるクリスマスローズを選びます。
その母親になる花が開き初めた時、花粉が弾け出る前の堅い雄しべを全て取り去ります。
その雄しべを取り去った花に父親になるダブルの花粉を交配します。
できるならこの時点で花粉をつけた花に茶袋をかけてミツバチやハエ、蝶達のいたずらから守ります。
それから二ヶ月、種のさやが膨れて実りの時を迎えます。
種を茶袋からとりだし高温処理をし10月頃にクリスマスローズの種まきをします。
翌年の1月発芽。
それから約二年。


当然のことクリスマスローズの花が咲いてきます。
その咲いた花から交配した時の目的の色、そして形の花を選びます。
この時の花は残念ながら、当然のこと全てシングルの花が咲いてきます。
そこでセミダブルを目的として交配したときの花を探します。

咲いてくるクリスマスローズの花は希望にかなう花ばかりではありません。むしろ捨てなければならないような目的以外の花ばかり咲いてくるでしょうが、それは咲かせる花の数によって様々な出来事になります。

上の花を出すのに数々咲いてきたクリスマスローズの花の中から下のクリスマスローズを選びました。
下の写真はシングルの花。
当然のことです。

その花に最初の花粉親に使ったダブルの花か、また違った色や形のダブルの花を交配します。
その結果が上の淡いピンクピコティのセミダブル。
そのときにはいろいろな花が咲いてきます。
シングルの花も、ダブルの花も、そしてセミダブルの花もと。




未完成のセミダブル糸ピコティですが、このセミダブル糸ピコティも同じような方法で作られています。
シングルのクリスマスローズやダブルなどですとかなり開発されていますが、まだまだセミダブルは未知数の世界。
6年がかりでやってみるのも良いかもしれません。

 

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